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第1回 SPARC Japan セミナー2009 「研究者は発信する-多様な情報手

イベント情報

第1回 SPARC Japan セミナー2009

「研究者は発信する-多様な情報手段を用い、社会への拡がりを求めて」

国際学術情報流通基盤整備事業 │ イベント情報 │ H21 │ 2009第1回「研究者は発信する-多様な情報手段を用い、社会への拡がりを求めて」

研究者や研究のメディア関係者、学生、教師等にとって組織に閉じこもるのではなく,どのように社会と関わっていくのかが問われる時代になってきました。

情報循環とお金循環

 吉川弘之氏のシンポジウム講演会をまとめた記事を見つけた。タイトルは「イノベーションと情報循環」。研究などの新規情報(知見)は、「観察型研究者→synthetic型研究者→行動者(実践者)→自然→観察型研究者」という情報伝達サイクルをぐるぐる回ることにより、情報が洗練され、進化して、ついにはイノベーションに到達するというものだ。

 情報は、循環してこそ生きてくるというものだ。このことは、前回にも紹介したツイッターノミクスでも語られているウッフィーの概念と似ていて、情報がユーザーによって使われる事により情報提供者がウッフィーを増やし、情報経済(?)的に自律して、存在できるとということと似ている。

 私は、同じようなことをお金に関しても考えていた。政府が多額の税金をつぎ込んで、経済的弱者にばら撒いたり、必要のない公共事業をしても、結果が出ないのと類似点があるように思う。ただのばら撒きでは、砂漠に水をまいているのと同じで、水は栄養とならず、作物は育たないのだ。少量でもいいから、水(お金)が循環するシステム作りが重要だ。少量の水(お金)が回れば、経済的砂漠化が減少し、経済的に自律して小さな経済圏が生まれるのだと思う。

 これまでの社会経済システムは、政府が国民から税金という水(お金)を吸い上げて、山の頂上から垂れ流して、既得権のある権力者のみが潤い、下層の貧乏人は汚い水を飲んでいると構図になっている。

 安売り競争は、かならずしも良いものではなく、一見消費者にとって良いことのように見えるが、安くて悪いものばかりを消費しているとある種の病気になり、消費者はいつかは購買意欲がなくなって、販売する側も商売が成り立たなくするのだ。ファーストフードはお手軽で安いかもしれないが、そればかり食べ続ければ、病気なったり、味覚異常になってしまう。医療費もかさむので、結局、高くても高品質で安全な食べ物を食べざるを得ないことになる。これは、最近、環境問題で語られている持続可能な生き方と符合する。

 しかしながら、これからの情報経済もマネー経済も循環型にならなければ、成立しないのではないかと思う。というよりも、そうなることを期待している。このことは、まるで仏教の縁の思想が現代に形を変えて現れたようである。つまり、全てのものは何らかのつながりを持って存在しているのである。

イノベーションと情報循環 PDF

ツイッターノミクス – スピード冒険野郎の操縦席

情報アーキテクチャとは情報を見つけやすくすること(ファインダビリティ)

imajima

 かっこいいウェブや美しいウェブがもてはやされているが、そのデザインは実際には使う人のためになっているとは言いがたい。

 平成13~19年度のインターネットの流通情報量は35.7倍、消費情報量は1.9倍となっており、流通情報量はほとんど増えていない。

 情報はあふれかえっているが、探したい情報は見つけにくくなっている。情報を分かりやすく、見つけやすくする(ファインダビリティ)のが情報アーキテクチャである。

広報活動:会社が広告したいことと、人が見たいことは異なる

広報という仕事をしていますと、組織が発信したいこと、ユーザーが受け取りたいことのギャップが大きいことに常に気づかされます。組織の内部にどっぷりとつかっている上層部の人々(?)は、外のユーザーが何を求めているのかについて理解しようとすることを止めているように思われます。常に自分の組織を売り込むことを考えているのですが、ユーザーにとってそれが押し売り以外の何者でもないことに気づかないのです。これからの時代は、大企業や官公庁が、上からものを言ったからといって、大衆が黙って言うことを聞くということはことはないのです。内容がダサければ、無視されて、いずれ経営が成り立たなくなることは必至です。早く、重要なポストにある人たちがユーザーの求めるものに真剣に耳を傾ける時代が来ることを願ってやみません。

情報学教育の必要性

 インターネットにより個人が情報発信を行う機会が増大すると共に、ネット上に情報が指数関数的に増大しています。企業、大学、官公庁でもいかに情報を扱うが成功の鍵となってきています。この情報の増大化は経済構造すら変えていく勢いです。

 しかしながら、この増大する情報をいかに組織化し、理解するかという訓練は全くと行っていい程教育されず,工業時代の従来型教育を続けており、小中高、大学、果ては研究機関でもきちんと見通しが立てられて行われているとは言えません。

 教育・研究の各レベルにおいて情報の専門家の育成及び普及を進めるべきであります。

 ここで言う情報とはITのみならず、日本語の文脈、英語教育、数理能力などを含めた文理融合の組織的・創造的教育を指しています。この分野の育成こそイノベーションの基盤となるものです。イノベーションを継続的に生み出し続けるためには基盤とな情報教育が重要であると考えます。