カテゴリー別アーカイブ: 天職

去年読んでインパクトを受けた本

去年読んでインパクトを受けた本。

1. 機械との競争 エリク・ブリニョルフソン

2.年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学 エンリコ モレッティ

1.も2.も労働に関する未来予測の本だ。両書とも、人工知能やロボットの発達により数十年後にはホワイトカラーやブルーカラーの仕事はことごとくなくなると予測している。テクノロジのーの進歩により人間にしかできない仕事のみが残る。人間にしか出来ない創造的な仕事か、あるいは人間を相手にするサービス業や介護士等のロボットが対応できない仕事のみが残る。
私はこれらの本を読んで、これからの社会に不安を感じている。しかし、周りを見回すと相変わらず、過去の価値観で動いていて、その未来への大変化に気づかない様子で、社会は動いている。
未来の社会に適応するには、子供の時から創造的な教育をする必要があると思うが、従来の学校教育や企業ではそのような準備ができていないように思う。まずは個人で少しづつ進めていくしか方法はないのではないかと思う。

3. ずっとやりたかったことを、やりなさい。(2) ジュリア キャメロン

これも生き方に関する本だが、なぜか何度も読んでしまった。簡単に言うと歩くことや書くことで創造的に生きていこうと言う内容だ。私自身、創造的というものがどういうものかわからないので、これを読んで少しだけ創造性というものが分かったような気がする。私なりの解釈では、創造性とは椅子に座って創りだすものではなく、何か行動を起こすことの結果として発生するのではないかと思う。

こうして見ると私の興味の範囲は、働くこと、生きること、社会の変化、創造性だ。今年もこれらのことを追求していきたいと思う。

仕事最終日

今日は、今の仕事では最後の日だ。元々、長くなるとは思っていなかったが、一年以上も続けて働くことになった。今回は、契約期間が切れたわけではなく、少しだけ良い条件の仕事が見つかったので、転職することにしたのだ。

発つ鳥、後を濁さず、ではないが、なるべく人間関係には気をつけて、悪い印象を残さないのように退職することに努めた。

また、次の所で新しい人間関係と仕事環境に慣れなければならない。何度、やってもこの環境に慣れるのは大変だ。

まだまだ、天職といえるものではない。いつになったら真の天職で働くことが出来るのだろうか。

父について:カエルの子はカエルだ

私は最近よく父について考える。40歳を過ぎてくると、色々な点で父に似てきた。というよりも、実はほとんど同じような生き方をしてきたと感じることが日増しに多くなってきた。

 

父は、自衛隊に行っていた。私が小さい頃、父は怒ると自衛隊の教官のように「気をつけ!」と言って、直立不動の姿勢を取らせた。

 

父は26倍の難関を突破して(戦後すぐなので仕事がなく、公務員になるのは非常に難しかった)、自衛隊に入隊した。それなのに、軍曹まで昇進したが、高卒で学歴がないので昇進の可能性がないと思い、辞めてしまった。

 

以前はそんな父のことを根性無しだと思っていた。しかし、最近になると父の境遇をよく感じるようになってきた。

 

私も研究所に勤めていたが、博士号という学歴がないために冷遇されてきた。二度も博士号を取ろうと挑戦したが、どうもいつも後一歩という所でうまく行かないのだ。最後の踏ん張りがきかないのだ。

 

考えてみると私と同じく父も事務処理が苦手なので、本質的に学歴や博士号等の筆記試験の社会制度の階段を上るのは苦手なので、うまく行かないのではないかと気づき始めた。

 

父はよく「字を書くのは嫌じゃあ」と言って、年賀状も全て母に書かせていた。私も文章を書くのが苦手なので、父と同じ性格だと今更になって気づいた。

 

私の人生の失敗は事務処理が苦手なのに、ホワイトカラーの仕事を目指して頑張ってきてしまったということだ。

 

父は横浜で建設業を経営していたが、ダイビングが好きで毎週社員を引き連れて、伊豆に出かけていた。海が大好きでとうとう家族を連れて八丈島に移住してしまった。まだ脱サラなんて言葉もない時代だ。小学生だった私には慣れた場所を離れ、離島へと引っ越しをした。私とってはなはだ迷惑な引っ越しだった。

 

父は八丈島で漁師になりたかったそうだが、死の危険があるから周りから止められ、ホテルバスの運転手になった。しばらくすると無理矢理1日おきの勤務にしてもらい、1日おきに海でダイビングすることになった。

 

休みの日になると私はそんな父にくっついて、スキンダイビングや銛で魚を捕るやり方を学んだ。荷物を担いで垂直の溶岩の崖を昇り降りし、観光客が来ない穴場で数時間潜り魚を捕まえていた。

 

父は海が好きで縛られるのが嫌いだった。人に命令されるのも嫌だった。私も父と同じで組織の中に縛られるのが嫌いで、会社ではよく喧嘩をした。

 

父はよく会社の従業員を呼んで、飲み会を開いたが、煙草をスパスパ吸ったり、大騒ぎした。私はブルーカラーの雰囲気が大嫌いだった。

 

私が子供の頃に住んでいた八丈島は閉鎖的な場所で、ほとんど肉体労働の仕事しかなく、島の同級生たちも気性が荒く、私はそういう雰囲気が嫌でたまらなかった。

 

父のような肉体労働者にはなるまいと思って、島を抜け出すために、高校時代には必死で受験勉強して国立大学に入学した。島を抜け出すことには成功したが、また新たな問題を作り出しただけだった。

 

大学に入れたのはよかったが、入学のうれしさもつかの間、五月病にかかり、自分が何をしていいのか分からず、悩みの日々が始まった。

 

二十年以上も親元を離れ、組織で働き、結局分かったのは、組織の中では居心地が悪く、父親と同じ道を歩んできたということだ。社会に縛られたくないという遺伝子は父ゆずりで、変え様のないものだったのだ。

 

今は、昔の父と同じく、自然の中で突っ走ることを心がけている。父に教えてもらった自然の恐さや楽しさを今になって貴重な体験であったとしみじみ感じている。父と私は似た方向を目指しているのだ。

 

今では、父の苦しみが分かってきて、父の行動の全てを理解できるようになった。だが、父の求めた自由を理解するだけでは十分ではない。私は、更にその上に上乗せをして父の果たせなかった自由を息子として実現させなくてはならないと最近考えるようになった。

リストラはいいこと?

 先日、NHKの税についての番組を見た。日本とスウェーデンの税負担に対する感じ方の違いのVTRを見た。スウェーデンの方が日本より税負担率が高いのに、スウェーデン人の税負担の感じ方は日本より低いのだ。

 スウェーデンでは、失職した人は職業訓練学校に数ヶ月通い、新しい技術を身につけて新しい職種に就くのが一般的となっている。スウェーデンの企業は競争が激しく、利益の出る事業にのみ集中し、リストラを行なっている。日本の様に駄目な企業を公的資金等で守るという方針とは異なっている。

 スウェーデンの企業の担当者が「リストラしやすいので、とても助かっています」という言葉を聞いて、私はビックリした。私を含めて多くの日本人は「リストラ=悪」であると思い込んでいた。何とか仕事を失うまいとして正社員を目指すのが当たり前と思っていた。しかし、実はリストラは良いことなのかもしれないと思えてきた。実際、スウェーデンではリストラを断行した会社は利益を上げ、政府にも税金が入ることになった。確かに、今の様に変化の激しい時代には企業だって、正社員の様にお荷物(ちょっと言い過ぎ?)を雇う余裕はない。

 社会全体からすれば、うまく行く(利益を生み出す)組織が利益を生み出す様に構造変容(restructuring)を遂げなくてはならない。人体等の組織の細胞ではこれは当たり前だ。とにかくこの番組を見て、リストラに対するイメージが変わってきた。日本もスウェーデンのようにリストラされても新しい技術を学び、新しい職種に挑戦させる仕組みが必要だ。

あなたの天職がわかる16の性格

書籍 あなたの天職がわかる16の性格

 「あなたの天職がわかる16の性格」は、天職を見つけるための適性を見つける本だ。性格というと日本語ではもっと雰囲気っぽいが、ここではもっと人格に根ざした分類になっている。

 人の性格を四つの軸で分類し、総計で2×2×2×2=16のタイプになっている。それぞれの軸は、[外向/内向], [感覚/直感], [思考/情緒], [決断/柔軟]である。

 私の場合、テストを受けたら、外向・感覚・思考・柔軟となっていて、結果は冒険家というタイプに対応していた。最初は、少し変わった結果だと思っていたが、他のテスト等を受けたところ、似たような結果が出てきた。最近ではこれが本当の性格と信じて、人生の方向転換を図ってきたところ、自分の適性が見えてきた。今まで、組織の中で自分を押し込めようとしてうまくいかない理由がやっと分かってきた。本来の自分を殺して、やってきたので、周りともうまくいかないのだと悟ってきた。

 この16の性格分類は、大きく分けると、伝統主義者(感覚・決断)、行動派(感覚・柔軟)、戦略家(直感・思考)、理想主義者(直感・情緒)の四つに分けられる。それを更に、[思考/情緒]あるいは[決断/柔軟]の軸で分けて、8タイプとなる。最後に、[外向/内向]の軸で分けて、16タイプとなる。村上龍の13歳からのハローワークに使われている適性診断はこの8タイプと同じなっているようだ。

 この性格分類法は、意外な面もあるが、検査結果と自分のあり方をじっくりと観察してみると、新しい発見がある。この分類法はかなり有効で、我が家では家族のメンバーの性格を分類してどのように自分の人生設計をするかの参考としている。

関連記事

天職ガイド – スピード冒険野郎の操縦席

自分のやりたいことと得意なことが合致する場所を見つける – スピード冒険野郎の操縦席

村上龍の13歳のハローワーク 公式サイト

天職ガイド

書籍 あなたのパラシュートは何色?

 「あなたのパラシュートは何色?」は、内容も広範囲で、面白い転職を探すための良いガイドブックだ。この本は、世界中でロング・ベストセラーとなっており、転職の激しいアメリカにおいてもよく読まれている本だ。

 一つの本なのに中身は七冊の本の内容が入っているように感じる。自分の適職を探すというテーマをコア(中心)に据えて、仕事探しのやり方、自営業のやり方、適職診断、面接法、天職等、章ごとに異なる切り口で転職(天職)を見つけるための丁寧なガイドブックとなっている。

 転職に関して常識と思われている固定概念を打ち砕くような内容も豊富に盛り込まれており、転職には非常に参考になる。巻末には、フラワー・エクササイズという夢の仕事探しの診断テストも付いている。

 普通の就職ガイドはどちらかというと事務系的仕事を中心に書かれているが、本書は、人間のスキルを以下のように三種類に分けていて、職種の範囲が広い。

 スキルは三種類。

 (1)肉体的スキル 物や自然に対し身体を使う

 (2)知的スキル データ・情報を対象に頭を使う

 (3)人間関係のスキル 人や動物の世話といった他者との関係を含む

 私も本書を活用して、本気で自分の天職を見つけたいと思う。

関連記事

あなたの天職がわかる16の性格 – スピード冒険野郎の操縦席

自分のやりたいことと得意なことが合致する場所を見つける – スピード冒険野郎の操縦席

自分のやりたいことと得意なことが合致する場所を見つける

書籍 才能を引き出すエレメントの法則

 ケン・ロビンソンの「才能を引き出すエレメントの法則」を読んだ。どうやって知ったかと言うと、TEDでの講演会を見て、感動したので、著書を見つけて読んでみたのだった。

 彼によると、人々には皆それぞれの創造性があり、自分のやりたいことと得意なことが合致する場所を見つけることで、創造性を発揮することができるとの事だ。自分のやりたいことと得意なことが合致する場所のことをエレメントと呼び、エレメントを見つける方法やエレメントを見つけた人々の話を紹介している。

 私自身もインターネット社会の到来により、各個人が自分の天職(ケン・ロビンソンの言葉ではエレメント)を見つけることが可能になり、経済的にも自立できると考えている。インターネットにより今まで出会えなかったマイナーなテーマに関心を持つ人々が出会えるようになった。しかし、日本では本当の意味でインターネットを活用し、自分探しに使えているとは言えないようだ。

 ケン・ロビンソンは、学校教育が創造性を殺してしまっていると主張する。現在の学校制度は、200年前に始まった産業社会の要求を満たすために作られたシステムなのだ。学校制度は、小学校、中学校、高校、大学というステップがあり、更に大学院、最終的には大学教授を生み出すシステムになってしまっている。だが、人口の全てが大学教授に向いているわけではなく、現在ではこの教育システムでは現在の社会の多様性には対応できなくなっている。ケン・ロビンソンらは、教育制度を改善ではなく、改革ということを掲げて運動を行っている。

 日本でも、小学校は時代遅れで、大学は幼稚園化しており、大学院は独自性を持たぬ博士を作り出している。日本でもエレメント探しを行う組織作りが急務であると思う。そうしなければ、才能を無駄遣いし、幸せになれない日本人が増えていくばかりだ。

講演ビデオ

TED 学校教育が創造性を殺してしまっている

TED 教育に革命を!

ケン・ロビンソンのユーモアたっぷりのTED講演ビデオを楽しんでください。

関連記事

天職ガイド – スピード冒険野郎の操縦席