自分との関わりの中から物を整理する

書籍 新・片づけ術「断捨離」

 『新・片づけ術「断捨離」』というとても面白い整理術の本を見つけた。最初、「断・捨・離」と書いていたので、松岡正剛が言っている「守・破・離」と勘違いして手にとって見たのだった。

 この本は、ものの整理を通して人間性を見つめることを目指している。もともと、インドのヨガの考えから来ており、「断・捨・離」とは物の流れを良くして、人間の精神を正常の状態に戻すというものだ。中国医学にも同様の考えがあり、身体の気を正常に循環するようにするということだ。

 家や部屋の整理が正常になると精神も正常になり、本当に自分の求めていることが判ってくるということだ。極端な例かも知れないが、一時、片付けられない女やゴミ屋敷が騒がれたが、彼らも精神的に病んでいるので、整理整頓ができないと言える。つまり、精神的な不正常が家の片付けができないという目に見える形で現れているということだ。

 著者は自分のことを決して整理上手ではなく、むしろ面倒くさがり屋で何十年も整理整頓に苦労してきたと語っているが、この本の中で彼女は片づけをひとつの学問にまで高めようとしている。簡単に読めるで、是非ご一読を。

 実は、我が家では、メンバーの時間、場所、相性、機能などを考慮して、家の中の動線計画を行った結果、家族のメンバーがとてもスムーズに生活できるようになった。これは、断捨離(インド哲学)というより、風水(中国哲学?)かも。

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