アウトドアスポーツの問題点2 道具や機体が高額

 一般にスポーツには道具やウェア等にお金がかかるが、特に乗り物系のアウトドアスポーツはお金がかかりすぎる。スキーでもブーツだけでも数万円、板でも数万円、ウェアに数万円かかっていしまう。ハンググライダーは新品だと50万円、一番下のカテゴリーのフォーミュラーカーは200万円(意外と安いかも)、ヨットだと上は何千万円から億単位になってしまう。結局のところ、これらのスポーツをやるためには自分で買うだけの余裕が無ければならず、ヨットなどはエリートの遊びと思われている。

 つまり、これらのアウトドアスポーツは機体などを顧客が自分で買うことを前提として成り立っている。私も何度かスキーやカヤックなどのインストラクターをやろうとしたが、かならず言われるのは当然道具や乗り物は持っているのが当然だと何度も言われた。結局、拝み倒したり、交渉することによって最低限の道具の購入でインストラクターの仕事をすることができた。結局、やってみると道具にこだわらなければ、日数をこなしてスポーツに慣れていくだけなので、道具が無いということでスポーツをやる道を閉ざすのはあまりにもったいないと思う。普通にスポーツをやりたい人に私のようにスポーツクラブ運営者に交渉するのはあまりお勧めではないし、そんなにモチベーションを要求することもできないだろう。

 アウトドアスポーツをやってきた人達は購入するのが当たり前と意識でやってきた。だから、常にモデルチェンジをして、スポーツ雑誌も購買意欲を刺激するのだ。スポーツグッズの会社にとってもものが売れるば儲かるのだから、そのように毎年買ってくれる人たちを歓迎し、実際そのような人々がスポーツ業界を支えているのだった。

 しかし、今のように大量生産、大量消費式の資本主義に疑問が投げかけられる時代に今までのように新しい道具をもとめてスポーツをやるというやり方が通用するだろうか。

 最近、フォーミュラーカーをやる人が減って困ってきたという話を聞いた。バブル時代には掃いていて捨てるほどレースカーに乗りたい若者が来ていて、オーディションでランク付けをして入会を許可していたそうだ。しかし、今では応募者も少なくなり、オーディションとは名ばかりで、運動神経が悪く大怪我の危険のある人のみを排除するためだけにオーディションを行なっているようだ。あるレースチームは、レースカーを購入させるのではなく、契約でレンタルするという方法を取った。私が会った若者は他にもオーディションを受けたが、こちらの方がレースカーがレンタルなので、他を蹴ってこちらのチームに所属することにしたと言った。そのレースチームの社長もバブル時代は何をやっても儲かったのに、今は続けるだけで精一杯だと話していた。

 リゾナーレでは、宿泊者にはスキーウェア、スキー一式を無料レンタルというやり方を始めている。わたしも利用したが、特に家族連れだと人数分のレンタル代がかかるので非常にうれしいサービスだ。

 アウトドアスポーツ業界を復活させるためには、もっとレンタルやシェアの制度を取り入れて、広い層の顧客を掴む必要があるように思う。

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